モラハラ夫から長年逃げられなかった訳【宗教2世】

こんにちは。

あおもり県に嫁いで大変な目にあったものです。

みなさんは「モラハラでツライなら別れればいいのに」って思いませんか?

何で逃げないんだろう?って。

わたくしも自分がモラハラDVを受けている渦中にもかかわらず、他のDV被害者のかたを見てそう思っていました。

みつば

嫌ならさっさと逃げればいいのに!

いや、お前もだよっw

18年間、自分が被害者だということに気が付かず夫のモラハラに耐えてしまいました。

今になって振り返ってみると、わたくしが「宗教2世だった」ことがモラハラ被害にあってしまったことと関係しているなと思います。

自分の夫がモラハラ夫なのかわからなくて悩んでいる。

自分が受けているのがモラハラかどうか確証がないと迷っている。

あなたは宗教2世じゃないかもしれませんが、みつばの生い立ちと似たような経験がありませんでしたか?

自身に目を向けて気が付くきっかけになったらと思い、わたくしの生い立ちをさらしていきたいと思います。

エホバの証人2世

みなさんは自分の育った家庭はふつうだったと思いますか?

わたくしは恥ずかしながら40年間

みつば

自分の育った家庭は別に普通だ!

と思って生きてきました。

でも、わたくしが3歳くらいのときに母親がエホバの証人というカルト宗教に入信してまして…

その影響をがっつり受けていたんですね。

エホバの証人ってご存じですか?

変な冊子をもって家に突撃してくるアレです。

アメリカ発の新興宗教なのですが「エホバの証人 児童虐待 2世」などと検索すると大量に情報がでていると思います。

信仰の対象は「エホバ」という唯一神です。

エホバを愛し、聖書の教えに服従して禁止事項を守っていればご褒美があるよ。

でも宗教の教えを守らなかったり神からの愛を疑ったりしたらハルマゲドンで滅ぼされて死んじゃうぞ。

雑に要約するとこんな感じ。

わたくしは夫に会う前から相手がヤバくて理不尽なことしてきても、けっこう我慢できちゃう。

それって、宗教の影響だったんじゃないかと思うんです。

カルト宗教とモラハラは構図がそっくりだった

エホバ

私を愛して私の教えにしたがいなさい。

逆らう子はいらないから滅ぼしちゃうよ?

私は無償の愛をおしみなく人間たち注いでいる。

モラ夫

俺様を敬って大事にして、いうことを聞いていれば良い思いをさせてやる!

俺に逆らうヤツはいらない!離婚だ!

俺はお前にこんなに良くしてやっている!

あれ?これ言ってること同じじゃない?

条件付きで愛してやる。

いいなりにならないとお前が困ることをするよ。

こちらに要求が多いくせに恩着せがましいところがそっくりではありませんか…

ムチで叩かれて育った

わたくしがエホバの証人2世として1番許せないところは

「子供をムチで叩きなさい」

と母親に指導していたことです。

親に逆らったり、禁止事項をやぶったりするとムチで叩かれます。

パンツを下させて、まな尻を縄跳びとか、皮のベルトとか、ガスホースとかで叩くんです。

3,4歳でこれをやられると親に服従します。

怒らせないように大人の顔色をうかがうようになります。

でも、母親が「お母さんだって本当は叩きたくない。」と時に涙を流しながら叩くので

「禁止事項を破った私が悪いんだ。お母さんも辛いんだ。」

「お母さんには叩く正当な理由がある」

と思っていました。

いっぽう、モラハラ夫も爆発期に暴力をふるうことがありました。

ビンタされて口が切れるとか、腕を強くつかまれてアザができても

「私が禁止事項を破ったから悪いんだ」

「夫を怒らせるようなことをした私が悪いんだ」

心のどこかでこんなひどいことをされる筋合いはないと思いつつも

ぼこぼこに殴られてるわけじゃない。

彼なりに理由があってやっているんだと受け入れてしまっていました。

「俺を怒らせるお前が悪い」というやつですね。

暴力を受け入れる背景にエホバの証人のムチがあったのは間違いないと思います!

幼少期から理不尽に耐える訓練をしていた

エホバの証人って禁止事項が多いんですよ。

誕生日、クリスマス、初詣、ひな祭り、七夕、お祭り、ハロウィン、校歌、騎馬戦、国旗掲揚、国家、マンガ、テレビ、はやりのイケてる歌、キキララ、葬式の焼香、過度の飲酒、血の入った食べ物、柔道、剣道、肌の露出(ヨガ、ベリーダンス、ミニスカート)、自衛隊、水商売、オナニー、婚前のセックス、親に対する不敬、輸血

ダメダメダメ!

ちょっと思い出すだけでこれだけダメです。

子供の楽しいことはだいたいダメ。

しかもですね、楽しいことを我慢したうえに週3回、王国会館という教会みたいなホールに集まって聖書のお勉強をしないといけないんですよ。

みつば

これが死ぬほどクソつまらない話で苦痛で苦痛で…

小学校上がる前の子供がおとなしく1時間も2時間も椅子に座って耐えるわけです。

罰ゲームですよ。

でも居眠りしたり、ぐずったりしたらムチでシバかれてしまいますからね。

抵抗する気骨のある子供も何度もムチで叩かれるうちに人形のようにおとなしく座るようになります。

一方的に押し付けれる理不尽なルールを守って耐えるわけです。

これもモラハラに似てるんですよねー。

夫にモラハラされてるみなさまも暗に禁止されていること多いですよね?

モラハラ被害者になったわたくしには

「やりたいけどできないこと」と「やりたくなけどしなきゃいけないこと」がどんどん増えていきました。

そしてそれを破ると重罪を犯したかのようにせめられて説教されるから、こんな目にあうくらいなら厳密にルールを守って生活しようと我慢を重ねていきました。

そんな生活に耐えられてしまったのは幼少期から我慢がデフォルトだったからだと思います。

やってらんない!と逃げ出せるのもある意味スキル!

というかそっちのほうが世間一般では普通なんだと40歳を超えてはじめて知りました。

男尊女卑で親には絶対服従だった

エホバの証人には序列があります。

男が偉く年功序列。

女性は男性に従いなさい。

子は親に従いなさい。

ヒエラルキーの底辺にいた子供のわたくしは無条件で服従することを強いられてそれが当たり前だと思って成長しました。

反抗するとムチで叩かれるし、服従しないと親に愛してもらえないからです。

集会では男性がリーダーで女性が一歩下がって男性を立てているのを見て育ちます。

いっぽうのモラ夫、すぐに電話にでないという理由でキレたとします。

モラ夫

すぐに電話にでるのが当たり前だろ!

お前は常識のないダメ人間だ!!

頭おかしいのか?

普通こんなこと言ってくる男とは別れると思うんです。

でも、「当たり前だ!常識だ!」

と強い口調で言われると親に絶対服従だったころの癖で反射的に「電話が鳴っていることに気がつかない私が悪いんだ。」と服従してしまうんですよ。

夫が決めた理不尽なルールを自主的に守ろうとするわけです。

それが異常だということに気が付けないんです。

機能不全家族で育ったアダルトチルドレンだった

カウンセリングを受けるようになって自分の内側を見つめていいくうちに

みつば

ふつうの家庭だとおもっていたけど、全然ふつうじゃなかった…

私は機能不全家族で育ったアダルトチルドレンだったんだ。

と気が付いていきました。

母親はカルト宗教に夢中で父親は仕事の忙しさにかまけて無関心。

安心できるはずの家庭が安心できない場所で、兄弟で母親の愛を奪い合う状態だったなと。

だからといって親を恨んでいるわけではないです。

親は親なりに必死だっただけ。

親として未熟だっただけ。

完璧な親などいないし、わたくしだって自分の親以上の親になれるかと言われたら自信ないです。

「だからだったのか」と気が付くことで癒されたり対策がわかって行動できる。

自分を大切にすることがどういうことなのかわかるようになる。

自分の本音が聞こえてくるようになる。

そういったことに意味があると思っています。

声を大にしていいたいのは

モラハラを受けているあなたは悪くない。

ということ。

モラハラを受け入れてしまうような環境があったというだけ。

だいじょうぶ!気づいたときから人は変わることができます。

自分がモラハラなんじゃないかと思っているあなたへ

わたくしは洗脳が解けて「自分はモラハラ被害者だったんだ…」と自覚してもなお

みつば

もしかしたら、私こそがモラハラなんじゃないか?

夫をモラハラに仕立て上げて離婚しようとしているヒドイ人間なんじゃないか?

というような思いがときどき頭をもたげて苦しみました。

同じように思っている人がいたら聞いてほしい。

モラハラをする人は「自分がモラハラをしているんじゃないか?」と苦しまないのであなたはモラハラじゃありませ

百歩譲ってあなたがモラハラをしているとしましょう。

それなら別居して距離をとって二人の関係を見つめることは夫のためにもなるんじゃないですか?

夫と離れてゆっくり考える権利があなたにはあることを忘れないで欲しいです。

このまま夫とやっていくのもやっていかないのもあなたの自由であり権利です。

何もかも大丈夫だったら本当はどうしたいですか?

わたくしには視点が切り替わったと感じた瞬間がありました。

みつば

夫がモラハラなのかは今はハッキリわからないけど、自分が傷ついて辛くて苦しいということが夫と離れるには十分な理由なんじゃないか?

離婚するかは別にして夫と離れて自由に好きなことをしてみたい!

そう思えたとき、それまでは相手軸だった思考が自分軸に切り替わったのだと思います。

何かの参考になったら嬉しいです。

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